少し昔話をしたくなった 【大学受験~日本一周編】
206: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/11(金) 08:24:57.78 ID:eP/VZcSO
おはようございます
新婚旅行はオーストラリアに成るかと思われます
同棲はして無いですよ。基本は週末だけ一緒に過ごすだけ
さて、今から人気No.1の人の話を投下しますね
207: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/11(金) 08:29:36.55 ID:eP/VZcSO
少しスピンオフをしたくなった
~ダーティのニコ動の動画を見たら「消しゴム」の文字が多過ぎて「消しゴム」がゲシュタルト崩壊しました~
「うっわー・・・マジで緊張してきた・・・」
電車を降りるなり板倉は突然呟いた。
俺「吐くなよ」
板倉「お前じゃ無いから吐かない」
森「福田君はマジで吐いたもんねー」
俺「・・・吐いたなー・・・」
俺らはそう言って駅から出て秋空の下、歩いていた。
そして、板倉が急に立ち止まった。
208: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/11(金) 08:32:31.87 ID:eP/VZcSO
板倉「てか、やっぱり・・・」
俺「うん?」
板倉「お前ら帰れ」
俺「はあああああああ??????」
森君「そう来ましたか」
俺「いや、何言ってんの???お前がついて来いっつったじゃん!!!!」
板倉「人間、心変わりをするもんだ」
森君「あるある」
俺「ねーよ!!!!」
板倉「だって俺だけ落ちるとか嫌だもん!!!」
俺「もう結果出てるからさっさとしろよ!!!」
森君「ちゃんと落ちた瞬間の写真を撮ってあげるから」
俺「落ちてんだwwwwww」
209: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/11(金) 08:34:33.30 ID:eP/VZcSO
板倉はトボトボ歩き始めた。
俺ら三人は板倉の大学合格発表を見に来ていた。
ちなみに俺は推薦入試で、森君は指定校推薦で大学合格を決めていた。
板倉も俺と同じく一般推薦入試で大学を受験していたのだ。
俺の合格発表の時に、封書で合否が届くにも関わらず、板倉が
「見に行こうぜww」
と言い出したので見に行った。
行きしなに俺は駅のトイレで吐いた。
が・・・見事に合格!
森君が撮った写真には笑顔の俺と何故か不服顔の板倉が写っている。
210: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/11(金) 08:36:35.49 ID:eP/VZcSO
で、今日も平日にも関わらず学校を休んで(サボって)板倉の合格発表を見に来ていたのだ。
板倉「俺様の華麗なる大学生活の始まりの瞬間を見せてやる!伝説の瞬間だぜ!!!」
と言われて強引に連れられて来たのだった。
大学の前に到着すると板倉は「うー・・・」と唸りだす。
そして立ち止まった。
板倉「この一歩は、ただの一歩かも知れない・・・だが、人類に取っては俺がこの大学に入る事によってこれから俺が独裁者としてこの国に君臨すると言う危機に晒される、だが、それはそれで・・・」
俺「なげーよ」
俺は後ろから板倉の尻を蹴って歩かせた。
211: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/11(金) 08:38:38.78 ID:eP/VZcSO
板倉「痛いん!もう!乱暴なんだから!」
俺「早くしろよ!お前が行かんなら先に俺が見に行く!」
板倉「ヤメローーーー!!!!!」
板倉はそう言って意を決したのか走り出した。
俺と森君も後ろを追い掛ける。
板倉は何やらブツブツ呟きながら走っていた。
森君が何故かデジカメで板倉の後ろ姿を撮っている。
俺も少し緊張し始めた・・・
・・・合格発表の掲示板の前に到着した時に板倉はジッと掲示板を見つめた。
212: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/11(金) 08:40:51.93 ID:eP/VZcSO
俺の鼓動が高鳴りだした。
俺「何番・・・?」
カシャー。カシャー。
森君が俺と板倉を交互に撮り始めた。
何のドキュメンタリーだよ。
その時板倉が目を見開く。
板倉「あ・・・」
俺「有ったか????!!!!!」
カシャー。カシャー。
板倉「・・・・・」
板倉は無言で俺に受験票を渡して来た。
俺がすぐに番号を確認する・・・
カシャー。カシャー。
213: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/11(金) 08:43:17.13 ID:eP/VZcSO
番号は110345だった。
カシャー。
110330・・・
カシャー。
110339・・・
カシャー。
110351・・・
うわっ数字急に上がった・・・
カシャー。
板倉は白目を向いて立ち往生していた。
俺「・・・・ドンマイ・・・」
カシャー。カシャー。
後で森君の写真を確認すると、後半は殆ど合格発表を見に来ていた可愛い女の子の盗撮写真であった・・・
214: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/11(金) 08:45:10.53 ID:eP/VZcSO
冬休み前に俺ら三人は家路についていた。
俺「森君、新刊なんか入った?」
森「五冊位」
流石はマンガ喫茶『森』。
品揃えが良いぜ。
俺「じゃあ今から行くか」
森「おう」
板倉「・・・お疲れ」
板倉は暗い顔をしながら俺らに手を振る。
俺と森君は顔を見合わせた。
俺「てか、ちょっとだけ息抜きしたら?」
森君「うん・・・たまにはねー」
板倉「いえいえ・・・私は受験生なんで、家に帰って参考書を読みますんで、皆さんは漫画を読んで下さい」
行きづれえ。
215: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/11(金) 08:47:20.81 ID:eP/VZcSO
俺「あ、なんか後で差し入れ持って行くよ」
森「うん・・・お菓子とかさ・・・」
板倉は俺らを見ると「はー・・・」と溜め息をついた。
板倉「あ、私ごときの様なウジムシ野郎に差し入れなんか滅相もございません・・・大学生に成られる方々が私の様なゴミ虫に近付くと馬鹿がうつりますので・・・近付かない方が・・・」
なんだこの卑屈君は・・・
そう言って板倉は家に帰って行った。
216: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/11(金) 08:49:06.25 ID:eP/VZcSO
俺と森君二人で森君の家で漫画を読んでいると森君の携帯が鳴った。
板倉だった。
森君「はい」
森君が出ると森君の携帯から声が漏れて来た。
板倉「てか、お前らマジで一人にすんなよーーーー!!!!!!!」
面倒臭い奴だ。
森君「だってさっきは断ったじゃん」
板倉「気持ち察しろよーーーー!!!!何年一緒に居るんだよーーー!!!」
217: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/11(金) 08:51:07.58 ID:eP/VZcSO
俺は森君から携帯を奪った。
俺「何が欲しいんだよ?買っててやるから・・・」
板倉「それは聞かずに俺が欲しいモンを買って来い」
どこのジャイアンだよコイツ。
俺は溜め息をつく。
俺「はいはい、じゃあアイスで良いか?」
板倉「それはお前らで考えろ」
面倒臭いなコイツ。
俺「はいはい、じゃあ適当に買って行くよ」
板倉「・・・ガリガリ君コーラ味の当たり付き・・・」
俺「はあ?」
ガチャ。ツーツー・・・
切りやがった・・・
森君「なんて?」
俺「ガリガリ君のコーラ味の当たりを買って来いだって」
森君「当たり・・・ね」
218: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/11(金) 08:52:56.60 ID:eP/VZcSO
俺と森君は板倉の家に向かう途中でスーパーに寄って、ガリガリ君を三本買った。
そして板倉の家に到着。
板倉は出て来るや否や、
板倉「おう・・・お前ら・・・どうした今日は?」
そう言って涼しげな顔をする。
俺「・・・お前、ややこしさ満載だな・・・」
森君「殴りたい位のムカつく顔をしてるね」
俺らは板倉の部屋に入り、アイスを食べる。
板倉「おう、ガリガリ君か!流石はよく分かってるなお前ら!」
俺「その演技に意味が有るのか?」
森君「殴りたい位のムカつく演技だね」
219: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/11(金) 08:54:51.68 ID:eP/VZcSO
板倉「ガリガリ君うめえ!!!」
板倉はガリガリ君をガリガリ食べ出す。
森君「うん、うまいね」
森君も食べ始めた。
俺は板倉の机に有る赤本を見た。
俺「板倉、お前また同じ大学受けんの?」
板倉「うん」
俺「他は?」
板倉「受けない」
え?
俺「なんで???!!!」
俺の質問に板倉は少し遠い目をした。
板倉「・・・そこに入りたい理由が有るんだよ・・・」
俺「え?」
板倉はガリガリ君を食べ終わり棒を確認する。
勿論ハズレだった。
板倉「チッ」そう言って棒をごみ箱に捨てた。
220: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/11(金) 08:56:19.99 ID:eP/VZcSO
板倉「俺は小さい頃から喘息持ちだっただろ?」
それは知っている。
板倉「あの時はしんどくて、薬とか色々大変だったんだよ・・・」
板倉はそう言って、二本目のガリガリ君を食べはじめる。
板倉「その時に俺の担当医がさ・・・一生懸命俺を治してくれたんだよ・・・お陰で今は喘息の発作は出ないんだ・・・」
そう板倉は語ると自嘲気味に笑う。
そしてガリガリ君を食べた・・・
221: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/11(金) 08:58:08.55 ID:eP/VZcSO
なるほど・・・
が・・・
俺「・・・お前、受けるの法学部じゃん・・・そして、それは俺のガリガリ君だ・・・」
板倉「あ、これお前のww?ああwwwwwwそうなんかwwwwww」
森君「えー・・・今の話の意味が全然分かんねー・・・」
板倉「ああwwwwww大学???そこ、女の子多いし、有名じゃんww女にモテるだろwwwwww」
222: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/11(金) 08:59:11.54 ID:eP/VZcSO
俺「今の話の時間返せよ・・・そしてガリガリ君も返せよ・・・」
板倉は俺の言葉を無視してガリガリ君を平らげた。
板倉「ああ、お前ら早く帰れ。勉強の邪魔だから」
俺「どうしよう?俺、こんなに殺意が湧いたの始めてだわ」
森君「良いんじゃない?やっちゃお!お母さんもゴミの処理出来て喜んでくれるよ」
俺らは板倉を布団にくるんで蹴りを何発か入れて帰った。
板倉は「痛い、痛い、ちょ、辞めて・・・」
と叫んでいた・・・
223: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/11(金) 09:00:14.53 ID:eP/VZcSO
とりあえず以上です!
また続きを書いて投下しますね
じゃあ!
224: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2009/12/11(金) 09:07:57.32 ID:mLlRHAYo
福ちゃん乙
仕事がんばれよ~~~~~!!
225: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2009/12/11(金) 09:18:07.31 ID:qZZx6N.o
福ちゃん乙ー
部長に見つかるなよwwwwwwww
227: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/11(金) 16:21:04.63 ID:eP/VZcSO
暇だから書き上がったわ
投下しますね
228: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/11(金) 16:22:50.15 ID:eP/VZcSO
冬休みに入り、俺は自堕落な生活を送っていた。
大学に受かっていたので親も特に何も言わない。
毎日、昼前に起きてタモさんと挨拶をして、森君の家で漫画を読んでいた。
板倉は真面目に勉強している様なので邪魔をしない様にコチラからの連絡を避けた。
が、大晦日の日に板倉から連絡があった。
板倉「初詣じゃあああああ!!!!!」
のっけから凄いテンションだったので俺は一旦電話を切った。
229: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/11(金) 16:24:29.18 ID:eP/VZcSO
すぐに電話が鳴った。
俺「・・・もしもし」
板倉「あ、お疲れ様です・・・大学が決まって無いウジムシ板倉です・・・」
俺「この数秒間でお前に何があった」
板倉「いやー・・・あの、合格祈願の初詣に行こうと思うのですが、大学生様は私の様なゴミ虫の為に御一緒して貰う事は可能でしょうか・・・?」
俺「それ辞めろ、なんか逆にムカつく」
板倉「ははっー!」
ムカつくなコイツ。
230: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/11(金) 16:26:12.43 ID:eP/VZcSO
その晩、俺と板倉、森君三人で初詣に出掛けた。
俺「くそー・・・カップル多いな大晦日の夜は」
森君「だねー」
板倉「さ、コチラでございます大学生様・・・」
板倉が先に立ってヘコヘコしながら歩く。
森君「あのキャラいつまで続けるんだろ?」
俺「面倒臭いよな」
そうこうしている内に神社に到着した。
板倉「ここで合格祈願を願う所存でございます!」
板倉はそう言って神社の鳥居をくぐり抜ける。
231: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/11(金) 16:27:50.36 ID:eP/VZcSO
俺「ここって学業成就の神様なの?」
森君「いや、確か縁結びの神様だよ」
俺「えー・・・何、あの人・・・凄く馬鹿なんだけど・・・」
森君「あれじゃない?大学に御縁が有ります様に、って感じ?」
俺「うめえwwwwww」
・・・うん?
縁結び・・・?
俺はふと考えると、板倉が拝んでいる横に走って行き、一緒に並ぶ。
232: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/11(金) 16:29:34.69 ID:eP/VZcSO
板倉「なんだお前は?」
俺は板倉を無視してお賽銭を投げて、カランカランを鳴らした。
神様!
どうか・・・どうか・・・
俺とあの子の縁を結んで下さい!!!
お願いします!!!
ホントにお願いします!!!
俺はブツブツと唱えだした。
板倉「大学生様は引っ込んどけよ!!!俺の御利益が減るだろうが!!!」
なんで御利益の量が決まってんだよ。
俺は無視してムニャムニャと願い事を唱える。
233: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/11(金) 16:31:28.94 ID:eP/VZcSO
板倉「さて・・・おみくじを引くか・・・」
俺はその言葉を聞いてハッ!と成る。
そうだ、おみくじだ!!!
俺は板倉を突き飛ばしおみくじ売り場に向かった。
板倉「なんだよ、この大学生様は・・・」
俺は渾身の力を振り絞り、祈った・・・
神様・・・どうか・・・どうか・・・
今年一年で・・・あの子と再会させて下さい・・・!
願わくば・・・
同じ大学に・・・!
えい!!!!!!!!!
俺はおみくじを引き・・・
そして開けた・・・!
234: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/11(金) 16:33:09.59 ID:eP/VZcSO
板倉「なんだ?なんだ?」
森君「何が出たの?」
二人は脇から覗き込む。
俺の手の平に有る紙には
『凶』
と言う文字が有った・・・
板倉「ぶははははははは!!!!!!!!凶wwwwwwwwwwww凶だwwwwwwwwwwお前去年も凶だったじゃんwwwwwwwwwwww」
板倉が爆笑している。
森君「凄いね・・・二年連続、凶ってのも、ある意味凄いよ・・・あ、近付かないで凶がうつるから」
うつるか馬鹿。
235: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/11(金) 16:35:02.82 ID:eP/VZcSO
板倉「凶wwwwwwww二年連続wwwwwwwwww」
板倉が転がりながら笑い続ける。
俺は板倉の前に立った。
俺「・・・お前引け・・・」
板倉「・・・え?」
俺「去年、大凶だった・・・お前引け・・・!」
┣¨┣¨┣¨┣¨ドドド・・・
森君「おお!!!!これは凄い戦いだ・・・!」
板倉はゆっくり立ち上がると「ふん!」と鼻で笑う。
板倉「捻り潰して・・・やる!」
俺「お前を・・・な・・・!」
俺達二人の間に火花が散った。
236: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/11(金) 16:36:42.12 ID:eP/VZcSO
板倉はゆっくりおみくじ売り場に向かう。
そして深呼吸をした・・・
板倉「ふう・・・」
板倉はそのまま、おみくじの箱に手を入れて叫んだ。
板倉「そりゃあああああああああ!!!!!!!」
凄まじい『気』が周囲に飛び散る・・・!
コイツ・・・!
板倉はおみくじをゆっくり開いて行った・・・
俺と森君もワクワクしながら文字を見た・・・
237: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/11(金) 16:38:06.51 ID:eP/VZcSO
『吉』
板倉「ぃやっほおおおおおおい!!!!!!」
板倉は飛び上がりながらガッツポーズをしていた。
板倉「見たかああああ!!!!俺の底力を!!!!!」
俺と森君は顔を見合わせて溜め息をついた。
板倉「・・・え?」
板倉がキョトンとする。
俺「てかさ・・・空気読もうか・・・板倉君・・・」
森君「うん・・・ここは大凶引かないとダメな場面だろ・・・」
238: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/11(金) 16:39:38.38 ID:eP/VZcSO
俺「しかも大吉ならまだしも、吉って・・・」
森君「一番引いちゃいけないモン引いたよね・・・」
板倉「え・・・だって・・・」
俺「あーーあ・・・超つまんねえ新年だな・・・」
森君「だねー一気に盛り下がったわ」
俺らがそんな会話をしていると、板倉は突然叫んだ。
板倉「むっきーーーー!!!!!!」
そして、
板倉「こんなモンこうしたらあああああああ!!!!!!!!!!」
そう言っておみくじを真っ二つに破いた・・・
239: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/11(金) 16:40:49.54 ID:eP/VZcSO
俺「おい!!!!」
森君「それは流石にマズイぞ!!!!!」
板倉「うっせぇぇぇぇ!!!!!だりゃあああああ!!!!!」
バラバラに成ったおみくじは風に舞ってヒラヒラと舞い散った。
俺「うわー・・・ドン引きだわ・・・」
森君「勢いを出し過ぎた人間の末路だね・・・」
板倉「うるせーーーー!!!!」
そのまま俺ら三人は夜更けの神社で乱闘した・・・
240: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/11(金) 16:42:36.35 ID:eP/VZcSO
年が明けてすぐに高校最後のテストが行われた。
俺は無難にテストを終えたのだった。
いつもの様に三人で帰宅する。
森君「これど高校生活も終わりだねー」
俺「いやー、後は二月の末の卒業式だけだなww」
板倉「ブツブツ・・・」
森君「色々有ったねー」
俺「いや、まあ結構面白かったよww」
板倉「ブツブツ・・・」
森君「福田君、今日服買いに行かない?」
俺「おういいぜww」
板倉「うるせー!!!単語覚えれねーだろうが!!!!」
板倉が単語帳を見ながらキレた。
241: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/11(金) 16:45:23.98 ID:eP/VZcSO
板倉「なんだよ!!お前らさっきからウルセーよ!!!俺の高校生活はまだ終わってねーんだよ!!!」
俺「まあまあ・・・」
森君「落ち着けよ・・・」
板倉「ああ!!!クソッ!!!卒業式には笑ってたい!!!」
森君「あ、卒業式には合否出てるもんね」
俺「受かってたら良いな」
板倉「お前ら人ごとか!!!」
俺「いや、人ごとだし・・・」
242: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/11(金) 16:47:11.04 ID:eP/VZcSO
板倉「ちきしょー!!!!お前らのせいで、何か最近運が悪いんだよ!!!」
森君「そりゃおみくじ破けばねー」
板倉「ウルセー!!!!呪う!!!お前ら呪う!!!」
俺「まあまあ落ち着けよ」
森君「そうだよ浪人君」
板倉「きゃああああああ!!!思い切りやがったコイツ!!!!!」
俺「大丈夫、来年が有るから」
板倉「今年が有るわい!!!!」
・・・・
243: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/11(金) 16:48:23.39 ID:eP/VZcSO
二月に成り、寒い日々が続いた。
俺と森君は何だかんだ言いながらも、板倉の家にコッソリ差し入れを持って行ったりした。
そして、板倉の試験当日。
俺は久しぶりに早く起きて本当の学業成就のお守りを板倉に持って行ってやった。
板倉は調度家を出る前だった。
俺「おっす」
板倉「おっす」
俺「体調はどう?」
板倉「まあ、ぼちぼち・・・」
俺は頷くとポケットからお守りを取り出す。
そして板倉に渡した。
244: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/11(金) 16:53:05.16 ID:eP/VZcSO
俺「とにかく・・・頑張れ・・・」
板倉「・・・お前もかよ・・・」
俺「え?」
板倉はカバンから蓮根を取り出した。
俺「何それ?」
板倉「いや、森君が昨日、合格祈願で置いて行った」
俺「何故に蓮根wwwwww」
板倉「なんか知らんが、蓮根持って試験に臨むと受かるらしい・・・」
俺「どこの密教だよwwwwwwww」
板倉「嫌がらせかと思ったけど、森君の顔が真剣だったから受けとったwwww」
俺は笑いが止まらなかった。
俺「まあ・・・とにかく頑張れ!」
板倉「ああ・・・!」
板倉はそう言って入試に向かった・・・
245: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/11(金) 16:54:35.40 ID:eP/VZcSO
二週間後、再び俺ら三人は板倉が受けた大学の駅に降り立った。
板倉「ああー・・・緊張する・・・」
俺「大丈夫だよ」
森君「うん。受かってるって!」
板倉「いや・・・でも、おみくじ破いたし・・・」
俺「ああー・・・」
森君「マズイよねー・・・」
板倉「ええ???!!!」
大学の前に立つと、板倉は再び何かを唱えだした。
俺「何なの、その呪文」
森君「まあ、好きにさせてやろうよww」
長い呪文を唱え終わった板倉はゆっくりと歩き始めた・・・・
246: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/11(金) 16:56:58.30 ID:eP/VZcSO
三寒四温で徐々に温かな日が出て来た。
卒業式の日を迎えた俺は朝、いつもの様に家を出た。
「おはよう」
その声に振り返ると森君が立っている。
俺「おはよう、今日で高校行くのも最後だなー」
森君「だねー」
俺らは高校に向かい歩いて行く。
途中騒がしい奴と合流した。
ソイツは先日から自分の事を
「大学生様と呼べ」
とうるさいww
俺ら三人はいつもの様に学校へ向かった。
247: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/11(金) 16:58:27.57 ID:eP/VZcSO
卒業式が始まり、なんやかんやと面倒臭い行事を終えて俺らは・・・
まあ・・・卒業した。
卒業式の後に、俺ら三人は別棟へ向かった。
三年間ずっとお世話に成った場所だったからだ。
板倉「いやー・・・今日で最後だな・・・」
板倉がマットに座り呟く。
森君「すき焼き・・・やったねww」
板倉「やったwwやったww」
二人は笑う。
俺も笑った・・・
248: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/11(金) 17:00:15.54 ID:eP/VZcSO
その時、なんか急に込み上げて来た・・・
なんだ・・・?
俺は喉の奥がグッと成るのを抑えて、二人を見た・・・
そうか・・・
これからは・・・
コイツらと一緒じゃ無いんだ・・・
そう思った瞬間、俺は目頭が熱くなった・・・
なんで・・・
なんでだよ・・・
恥ずかしいだろうが・・・!
泣くなよ!!!
249: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/11(金) 17:01:40.34 ID:eP/VZcSO
俺はそう思うが色んな出来事がフラッシュバックされる。
最初に板倉と出会った時・・・
森君との出会い・・・
中学の時の思い出・・・
高校生活・・・
あの海で過ごした日々・・・
ダメだ・・・
俺は涙を流した・・・
泣いた・・・
思い切り泣いた・・・
ヤバい・・・
二人が俺を見ているのがわかった。
女子か!
俺は女子か!
そう思った時だった・・・・
250: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/11(金) 17:03:36.28 ID:eP/VZcSO
グスッ・・・
啜り上げる様な音が聞こえた。
俺が顔を上げると・・・
二人も泣いていた・・・
板倉も森君も鼻を啜って泣いていた・・・
二人も・・・
同じ気持ちだったんだ・・・
俺「・・・キメエ・・・お前ら・・・ww」
板倉「・・・うっせー・・・お前が先に泣くからだろうが・・・」
森君が泣きながら呟く。
森君「・・・バラバラに成るんだな・・・」
その言葉に俺は再び泣き出した。
男三人で泣きじゃくっている・・・
本当に気持ち悪いww
251: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/11(金) 17:06:20.42 ID:eP/VZcSO
板倉「ああ・・・くそっ・・・!!!飲みに行くぞ!!!」
板倉が叫んだ。
俺「早速、大人発言ですかww」
森君「まあ、まだ未成年なんだけどねww」
板倉「良いじゃん!!!!どうせ俺達全員、クラスの飲み会誘われてねーんだから!!!」
・・・・あ。
俺ら三人共顔を見合わせた。
そして全員が思った・・・
あれ・・・
ひょっとして・・・
これからも・・・
俺「なあ・・・」
板倉「言うな」
俺「え?」
森君「言わなくても・・・分かるから・・・てか、言わないで・・・」
俺ら三人は・・・
これからも・・・
三人以外に友達・・・出来ないんだろうな・・・ww
おしまい。
252: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/11(金) 17:08:10.56 ID:eP/VZcSO
以上です
またねー
今日は久しぶりに早く終わったからサトミは会社の人達とご飯に行くみたいだから、
俺は一人で家で四川省をするんだ
253: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2009/12/11(金) 17:09:56.00 ID:MyYM7kSO
福ちゃん乙!
面白かったわ
254: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2009/12/11(金) 17:27:58.11 ID:nNLkzOg0
板倉とか他に友達できそうなんだけどね。
板倉って他の人にはどんな感じなの?
259: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/11(金) 18:25:57.45 ID:eP/VZcSO
>>254
基本的にいつも、こんな感じなんだよ
初対面の人でも
だから毛嫌いされるww
あと、余り人を信用しない。板倉は頭が良いから人の裏を読むね
逆に仲間に成ったらトコトン信用する
そして、裏切らない。
今までで、板倉の審査をパスしたのは森君だけだねー
260: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/11(金) 18:28:16.92 ID:eP/VZcSO
森君は今は結構、友達が多いみたいだね
いつの間にか俺ら以上の社交的な奴にww
266: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/11(金) 23:54:16.40 ID:eP/VZcSO
スゲエwwwwww
俺、四川省、三分切れた!!!!!
三時間ぶっ通しでやったら三分切れたぞーー!!!!!!!!!
・・・はあ・・・
何をしてるんだ俺は・・・
270: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2009/12/12(土) 02:42:29.71 ID:St.dsAM0
福ちゃん乙ーww
そういう馬鹿話好きだからもっとやれ!ww
272: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/12(土) 08:05:11.44 ID:Mfi2zYSO
おはようございます。
昨日、三時間ぶっ通しで四川省をやり続けてフィアンセに少し引かれた福田です。
修学旅行の話かー
正直、修学旅行は良い思い出が無いんだよねー
板倉、森君とはクラスが違って全然一緒に行動が出来なかったし・・・
まあ、俺もクラスの男子と日常会話をする位の社交性は有ったから、ボッチに成る事は無かったが・・・
帰りのフェリーで男女一人ずつ対抗で、あっち向いてホイ大会をした
その時、一組ずつが前にでてやるんだよ
負けたら罰ゲーム。勝った方の言う事を負けた奴は聞かないといけない。
組み合わせは、その都度先生が男女の名前を適当に言うんだけどね。
なんか知らんが凄く盛り上がった。
ちょっとHっぽい罰ゲームとかあってさ。
俺は自分の順番が来た時に、誰と当たるんだろう?
勝ったら相手にどんな罰ゲームをさせよう?
それを妄想して緊張していた。
最後まで俺一人呼ばれなかった。
274: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/12(土) 08:11:34.47 ID:Mfi2zYSO
先生が最後の一組が終わった時に「全員終わったな?」と叫んだ。
嫌々、先生、ウチのクラスは男が一人多いんですよ。
アンタも知ってるでしょ。
だが、今更「僕、やってません」とは厨二病の俺にはプライドが邪魔して言えない。
てか、逆に今誰かに俺がしてない事を気付かれてはいけない
そう思い俺は空気に溶け込もうとした・・・
が、俺の元来のスター性がそうさせたのか、やはりオーラが有るんだね・・・
お節介な女子が言いやがった
「あれ?福田やったっけ?」
もう俺をソッとしといて上げて下さい。
276: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/12(土) 08:19:25.59 ID:Mfi2zYSO
先生はその言葉を聞いて、慌てて名簿を確認。
「ヤバい」と言う表情がアリアリと出た
先生「そうか・・・男子一人多いもんな・・・よし、最後は男子は福田だ!」
先生の一言で、俺は「面倒臭いな・・・俺はしたくねーのに・・・」と言う表情を作って前に出た
だが、心の中では、誰??誰とやるの???
うはwwwwww興奮して来たwwwwww
と思っていた。
先生「よし女子は・・・ああ、でも全員やったから・・・よし!福田!最後は先生が相手してやるwwwwwwww」
公開処刑だったね
277: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/12(土) 08:25:32.50 ID:Mfi2zYSO
これが中学の思い出。
高校の時はねー・・・
夜は一番最初に寝てたわ
その時はマジで会話するクラスメイトも居なかったから
唯一嬉しい出来事は、トイレに行った時に森君と出会った時は泣きそうな位嬉しかったなー
あと、バスガイドさんのシャツのボタンの隙間からブラジャーがチラチラ見えた事位かな?
278: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/12(土) 08:30:02.00 ID:Mfi2zYSO
修学旅行じゃ無いけど、大学四年の時に板倉、森君で夏休み(九月)に三週間かけて車で日本一周したね
テントを持って野宿したよ
あれは楽しかったなーww
315: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2009/12/12(土) 20:32:51.46 ID:7KHE4aU0
そういえば福ちゃんは何のタバコ吸ってるの?一日何本?
351: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2009/12/13(日) 11:29:33.61 ID:iQHKTIAO
福田に質問。
既出だったらスマンけど、福田とサトミが離れてる時の、サトミの男関係ってどうだったの?
確か2回目に電車であった時に彼氏と別れた後だったって話はあったと思うけど、それ以外で彼氏とかいなかったの??
教えてふくちゃん。
358: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/13(日) 12:55:58.42 ID:6tA.XQSO
>>315
マイルドセブンのライト
前までは一日二箱近く吸っていたが、
結婚が決まってからかれこれ二ヶ月位辞めてるww
前からサトミに辞めなさいと言われてたので、思い切って辞めました
最初は壁を殴りたい衝動に何度もかられたが、今は平気
だけど、たまに吸いたく成るんだよねー
でも、辞めたら楽だよ
ワサワザ灰皿を探さなくても良いし、飯を食いに行っても禁煙席で普通に食べれる
だけど酒飲んだら吸いたくなるよね
板倉はまだ喫煙者です
362: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/13(日) 13:05:12.60 ID:6tA.XQSO
>>351
前スレの内容の範囲しか俺は知らないんだ
ゴメンね
みんながみんな、俺みたいに自分の過去をベラベラと語りたがる奴ばかりじゃ無いからねww
話したく無い事も有るじゃん
正直、俺も話してない過去が有るんだよ実はww
墓場まで持って行くけどねww
367: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/13(日) 13:16:38.68 ID:6tA.XQSO
あと、受験生頑張ってね。
正直、受験なんか社会に出て働くよりは楽、ってよく社会人が言うが・・・
俺は正直、受験の方が嫌だねww
社会に出てからの方が充実してるww
でも、社会に出るに当たってはどうしても、その会社に入る為に、会社側が君達を必要かどうかを見極め無いといけないんだよ
たかが一回や二回の面接では君達がどんな人間か分からない。
だからこそ、大学や経歴を見るんだよ
やはり良い大学に行った奴は、学生時代やらなければ成らない事をキチンとやっている人間なんだよね。
そこで判断するしか無いんだよ
だから思い切り今、苦しみなさいww
早く俺みたいに上から目線で若者にこんな偉そうな事を言いなさいww
その為には目の前の受験をクリアしないとねww
じゃあ頑張って!
371: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2009/12/13(日) 13:31:27.30 ID:kyw5Ph6o
ここまで盛り上がると 映像化、書籍化なども
ありえそうだな
期待してるぜ
まぁ本人がどう思っているか知らないが
427: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/17(木) 12:00:25.28 ID:L4ile2SO
乙です。
中々忙しくてスレを見る事が出来ませんでした。
日本一周の話ですか。
自分で言っておいて申し訳ありませんが、内容はかなり断片的に書かせて貰います
詳しく書くと住んでる地域を特定されそうなので、ちょっと飛んだり時系列が狂う事は御容赦下さい
by妄想キモ親父
447: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/18(金) 10:27:00.72 ID:XlHUL6SO
おはようございます。
投下しますね
少しスピンオフをしたくなった
~キン消し世代では無いので、あれの何が良いかはサッパリ分かりません~
448: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/18(金) 10:28:43.28 ID:XlHUL6SO
夏の日差しが本番と成り就職活動も前期試験も終えてホッとした俺は大学近くのマクドナルドにいた。
カズミと別れてサークルも辞め、一人の大学生活にも慣れ、気がつけば二年が経過していた。
お陰で就職活動も没頭出来て結果的には良かったと思い込む。
まあ・・・あくまで思い込んだだけなんだけどね。
449: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/18(金) 10:41:08.42 ID:XlHUL6SO
ただ、一時は本当に落ち込んだ。
勿論、自分が勝手にカズミと別れて勝手にサークルも辞めたんだけどさ。
でも、凄く凹んでいた時期があった。
サークルの男連中とはたまに飲む。
その時にカズミの話は一切出なかった。
男連中も気を使っていたんだろうし、俺自身も気を使っていたんだよ。
450: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/18(金) 10:46:45.28 ID:XlHUL6SO
話を戻す。
マクドナルドでハンバーガーを食べながら雑誌を読んでいると携帯が鳴った。
あの当時の俺の携帯を鳴らす奴は限られている。
バイト先の店長か母親か・・・
アイツらだ・・・
携帯を見ると相手はテンション高い方の奴だった。
俺「もしもし」
板倉「急に思い出した事が有るんだよ」
板倉はそうのっけから言う。
451: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/18(金) 10:48:14.59 ID:XlHUL6SO
俺「うん?」
板倉「昔、俺の祖父ちゃんが話してくれたんだけどさ」
俺「ほう」
俺はポテトをパクつく。
板倉「俺んち武家の家系らしいんだよ」
俺「無いよ」
板倉「いや、有る」
俺「無いって。だってお前馬鹿じゃん」
板倉「農民は言葉に気をつけた方が良い・・・世が世なら、今頃切り捨ててるぞ」
コイツには切られたく無いな。
なんかムカつく。
452: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/18(金) 10:49:46.82 ID:XlHUL6SO
俺「え?」
板倉「うん?」
俺「まさか、それだけ??」
板倉「本題はこれからだ」
俺「うん」
俺はコーラを啜った。
板倉「母ちゃん曰くさ、ウチの祖父ちゃんの家には刀が有ったらしいんだ」
俺「おお・・・」
板倉「・・・見たくね?」
板倉が少し笑った様に言った。
俺「見たい」
板倉「だろ??それを探そうぜww」
俺「どこに有るんだ?」
板倉「いや、それが祖父ちゃん以外、分からんのだよ」
453: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/18(金) 10:51:49.01 ID:XlHUL6SO
俺「祖父ちゃんに聞けよ」
俺は刀が非常に見たくなった。
出来ればそれで板倉を袈裟切りしたい。
板倉「いや、四年前に死んだし」
俺「ダメじゃん」
俺はガッカリした。
てか、なんで電話して来たんだよ。
板倉「・・・見たい?」
俺「そりゃなあ・・・」
板倉「よし!じゃあ決定だ!」
俺「え?」
板倉「青森に行くぞ!」
俺「は?」
板倉「イタコに祖父ちゃんを呼んで貰うんだよ!!!俺、マジで頭良いわwwwwww」
・・・えー・・・マジで頭悪いんですけど
この人・・・
454: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/18(金) 10:53:11.40 ID:XlHUL6SO
9月に入っても暑さは全く緩まない。
板倉と森君三人で、恐山に向かう事に成ったのだが、いつに行くとかは全く話し合っていなかった。
結局、このままお流れに成るんかな?
そう思っていた矢先であった。
俺がバイト終わりに家に帰るとエアコンをガンガンにして風呂に入り眠ろうとしている時だった。
突然、家のドアをガチャガチャと音を立てて鍵を開ける奴がいた。
455: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/18(金) 10:54:35.82 ID:XlHUL6SO
鍵を勝手に開けようとする奴らは限られている。
奴らのどちらかだ。
ガチャリと鍵が開いた瞬間に板倉が凄い勢いで入って来た。
板倉「すぐに荷物を纏めろ!!!!」
そう叫んだ。
彼の手には何故かエアガンが握られていた。
俺「てかさ、一応チャイムを鳴らせと何度も言ってるよね?」
俺が冷静にそう伝えると後ろから森君が入って来る。
456: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/18(金) 10:57:00.61 ID:XlHUL6SO
森君「そんな事を言ってる場合じゃ無い!!!奴らが俺らの動きに気が付いたんだよ!!!」
同じく彼も何故かエアガンを手にドアの外を気にしている。
板倉「奴ら・・・本気みたいだ・・・」
板倉はそう言って後ろでドアの外を気にしている森君を見た。
板倉「尾行は・・・?」
森君「大丈夫の様だ・・・」
そう言って森君はエアガンを「ふう・・・」と言う溜め息と共に降ろした。
俺はベッドに座りタバコに火をつける。
457: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/18(金) 10:58:00.30 ID:XlHUL6SO
板倉「何をノンビリしてる!!!お前の動きのせいで奴らが感づいたんだぞ!!!」
俺はリモコンを手に取りテレビを付けた。
森君「弾が・・・残弾数が少ないよ・・・」
板倉「さっきの応戦でか・・・」
面白い番組がやって無いので、俺はリモコンで次々にチャンネルを替える。
少し冷えて来たな。
エアコンの温度を上げるか。
458: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/18(金) 10:59:32.74 ID:XlHUL6SO
板倉「俺も・・・さっきの応戦で弾が無い・・・」
森君「それより・・・さっきの戦いで傷付いた腕は・・・?」
よく見ると板倉の腕には包帯が巻かれていた。
板倉は腕を押さえながら笑う。
板倉「なーに・・・こんな傷・・・大した事はねーよ・・・!」
森君「・・・板倉君・・・!」
あ、そうかエアコンの温度を上げて扇風機を回さないと非経済だ。
俺は扇風機を回した。
459: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/18(金) 11:00:41.68 ID:XlHUL6SO
板倉「さて・・・アイツらが来る前に・・・探しに行くぞ・・・」
森君「そうだね・・・」
喉が渇いたなー・・・
なんか飲み物買って帰れば良かったな。
板倉「秘宝・・・『一之介(板倉の祖父ちゃんの名前)の刃』をな・・・!」
森君「♪デッデーン!!!」
二人はそう言うと俺を見てきた。
うわー・・・
めっちゃ見てるんですけど・・・
460: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/18(金) 11:02:13.15 ID:XlHUL6SO
俺「あ、終わった・・・?」
二人は黙って頷いた。
俺「えーっと・・・とりあえず・・・飲み物買って来るけど・・・いる?」
板倉「コーラ」
森君「リプトンレモンティー」
あ、そこはいるんだ。
俺「へー・・・」
俺は自分の家なのに凄いアウェー感を感じた。
これどうすんだよ・・・何かを言わないとダメなんだろうな・・・
二人はジッと俺を見ている。
見んなよ・・・
461: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/18(金) 11:03:20.02 ID:XlHUL6SO
俺「え・・・?てか、今から行くの・・・?」
俺の質問に二人は頷いた。
長年付き合ってると分かるんだよね。
何を言っても無駄だと言う事を。
仕方が無い。
俺は立ち上がり二人の芝居に乗った。
俺「ったく・・・お前らと一緒だと、命がいくつ有っても足りないぜ・・・!仕方がねーな・・・俺も言ってやるよ・・・!」
俺はそう言って遠い目をした。
463: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/18(金) 11:07:45.82 ID:XlHUL6SO
が、
板倉「違う」
俺「え?」
森君「福田君は語尾に『ヤンス』を付けるキャラなんだよ」
俺「は?」
板倉「常に足手まといで、いつも敵に寝返ろうとするんだ」
俺「あん?」
森君「そして、唯一目立つ場面が、俺らに恩返しをしようとして豚を捕まえに行く途中で撃たれるんだ」
俺「・・・・」
板倉「最期の言葉が『あっしは実は・・・豚だったんでヤンス・・・』ムゴッ」
俺は板倉が最後まで言う前にヘッドロックをかけた。
俺「誰が豚だ!!!!この野郎!!!!!」
森君「ちゃんと語尾にヤンスを付けないと」
俺「うるせぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!」
こうして俺らの旅は始まった。秘宝『一之介の刃』を探す旅に・・・
だが、このときはみな、きづいていなかった・・・
これがあんなだいぼうけんのはじまりになるとはこのときはゆめにもおもわなかった (棒読み)
464: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/18(金) 11:08:43.39 ID:XlHUL6SO
以上です
続きはまた書きます
じゃあね
505: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/21(月) 14:10:41.68 ID:IcYh.ASO
お待たせ投下しますね
506: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/21(月) 14:14:13.90 ID:IcYh.ASO
『聖剣一之介』を探す旅は森君のEKワゴンで向かった。
軽自動車なので、テントと荷物で後ろは一杯であった。
俺「てか、後ろ狭いんだけど・・・」
板倉「我慢しろよ」
俺「じゃあ代われよ!!」
板倉「あ、俺酔いやすいから助手席じゃ無いとダメなんだ」
俺「14年間一緒だけど初耳だぞ」
森君「まあまあ、途中で交代しようよww運転も代わって欲しいしww」
板倉「ねえねえ、寝て良い?」
俺「お前何様だよ」
森君「良いよ寝ても。その代わり何が有っても知らないよ♪」
サラッと森君が怖かった。
507: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/21(月) 14:20:24.89 ID:IcYh.ASO
結局、板倉は俺と森君どちらが運転しても助手席を譲り渡す事は無かった。
旅行中、野宿をするので風呂には入れないと思ったが、行く先々に温泉が有り、毎日温泉に入れた。
後部座席からロープを通して、それにタオルを付けて走りながら乾燥させたりもした。
青森到着前に岩手県?の小岩井牧場に立ち寄った。
板倉「うおー!!!!牛だ!!!牛が居るぞ!!!」
森君「乳だ!!!乳揉もう!!!乳揉もう!!!」
俺「俺なんかそのまましゃぶる!!!!」
俺らはハシャギ捲くった。
509: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/21(月) 14:22:10.59 ID:IcYh.ASO
乳を揉んだり飲んだりした。
牛は多分俺の指テクに感じていた筈。
まあ、それは良い。
夕方まで遊んだ俺達は車に向かった。
俺「いやー、乳・・・飲んだねー」
森君「もう、乳しばらく要らないよ」
俺らがそんな会話をしていると板倉は一人黙って歩いていた。
俺「板倉、次俺が運転するよ、鍵貸して」
先程まで運転を担当していた板倉に俺がそう言った。
板倉「へ?」
板倉が軽く焦った顔をしながら返事する。
510: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/21(月) 14:23:28.05 ID:IcYh.ASO
俺「いや、運転代わるって言ってんの」
板倉「あ・・・ああww運転ねww・・・」
板倉はそう返事するが鍵を渡さない。
板倉「あ!!そうだ!!!お土産買おうぜ!!!」
森君「いやまだ先が長いから要らなくね?」
板倉「え・・・あ、そう・・・?」
板倉はウロウロし始めた。
俺「なんだよお前は」
俺がそう言うと板倉は思い出した様に言った。
板倉「あ!!!じゃあさ、今日はここで野宿しよ!!!」
511: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/21(月) 14:25:11.21 ID:IcYh.ASO
俺「えー・・・風呂入りに行こうぜ」
森「うん、せっかくだから近くの温泉行ってから野宿しようよ」
俺らがそう言うが板倉は首を振る。
板倉「いや、野宿しよう・・・てか、野宿しないと・・・無理・・・」
俺、森君「は?」
板倉は少し照れた様に笑って言った。
板倉「いやwwww実はさ・・・爆笑なんだけどさ・・・」
板倉はそう言って笑う。
俺「何だよ」
板倉「鍵・・・無くしたんだよ・・・ハハハハwwwwwwww爆笑wwwwwwハハハハ」
俺と森君は顔を見合わせた。
512: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/21(月) 14:26:32.58 ID:IcYh.ASO
板倉「いや、もうどうすんのwwwwww鍵無いから車動かねぇwwwwwwハハハハ!!!」
俺と森君はカバンからエアガンを取り出すと、そのまま引き金を引いて板倉を二人で撃った。
板倉「痛い!!!痛い!!!人に向けて撃つのは辞めて!!!ダメ!!!痛い!!!」
板倉の体に無数のBB弾が当たる。
俺「板倉くーん???!!!板倉くーん???!!!君は馬鹿なの???!!!!」
板倉「痛い!!!痛い!!!ダメ!!!マジで痛い!!!」
森君「踊れ!!!!踊れ!!!!ハハハハ!!!!」
何気に森君が酷い。
板倉「すみません!!!!ホントにすみません!!!!」
板倉は踊っていた・・・
513: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/21(月) 14:27:52.21 ID:IcYh.ASO
幸い森君がスペアキーを持っていたので助かった。
板倉「いやぁーwwwwwwなんだスペアキー持ってんのかwwwwww」
板倉は笑いながら助手席に座ろうとする。
俺「おい」
板倉「え?」
森君「君の座る所は・・・そこじゃ無いよね・・・?」
板倉「あ・・・」
俺「トランクな」
森君「荷物を後部座席に寄せてとっととトランクに乗れ」
板倉「・・・はい・・・」
514: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/21(月) 14:29:03.44 ID:IcYh.ASO
板倉は荷物をせっせと後部座席に移してトランクに座った。
森君「いやあ広く成ったねww」
俺「さあてww行きますかww」
俺は急発進をした。
ゴン、と言う音と共に板倉がリアウィンドウに頭をぶつけた。
板倉「あ・・・すみません・・・もっとゆっくり発進して貰えませんか・・・」
俺「ああああん!!!????聞こえねー!!!!」
俺は急ハンドルでカーブを曲がる。
ゴン。
板倉が後ろで転がってる。
次の温泉まで板倉はトランクで転がり続けていた・・・
515: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/21(月) 14:30:01.62 ID:IcYh.ASO
青森に到着して恐山に向かう。
グネグネとしたカーブの連続を越えて昼近くに成った頃、恐山の上に到着した。
車を降りた瞬間から硫黄の匂いが辺りを充満しており、空の曇り具合と相まって不気味さを醸し出している。
九月の平日と言う事も有り観光客は殆ど居なかった。
俺らは不気味な赤い橋を渡り、イタコの居る場所へと向かう・・・
が、いない。
516: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/21(月) 14:31:05.17 ID:IcYh.ASO
俺「いねーじゃん」
板倉「どこに居るんだ?」
森君「ちょっと聞いて来るよ」
森君がテクテクと関係者らしきオジさんに聞きに行った。
俺「イタコに聞くのって高いの?」
板倉「え?金取られるのかよ」
俺「いや・・・そりゃそうだろ・・・」
板倉「じゃあ、金儲けだろ、それは!!!」
板倉が何故か怒り出した。
そうこうしている内に森君が戻って来た。
517: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/21(月) 14:32:19.71 ID:IcYh.ASO
森君「いや、なんかいないらしいよ、この時期は」
森君が残念そうに言う。
板倉「マジかよ???!!!」
俺「え?なんで?」
森君「なんか七月には沢山居るんだけど、夏を越えたらいなく成るらしいよ」
マジっすか?
板倉「冗談じゃねーぞ!!!!!」
板倉が突然、俺のキャップを取り、それを地面に叩き付けた。
俺「なんで俺のでやるんだよ!!!!!」
俺が急いでキャップを拾う。
518: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/21(月) 14:33:18.96 ID:IcYh.ASO
板倉「こんな所まで連れて来られて・・・今更、イタコが居ませんだと・・・冗談じゃねーぞ!!!!!」
俺、森君「いや、それは俺らのセリフだよ」
板倉「どーすんだよ!!!!聖剣一之介はもう、復活の時を迎えんだぞ!!!!!」
俺「もうなんかそれも飽きた」
森君「どうしようか?とりあえず板倉君を埋める?」
森君がキラキラした笑顔で俺にそう言っていた・・・
519: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/21(月) 14:35:11.88 ID:IcYh.ASO
仕方なしに賽の河原で石を何個か積んで俺らは恐山を離れた。
途中、板倉が俺が積んだ石を崩して来たので喧嘩に成った位だ。
山を降りて国道沿いのコンビニの駐車場で作戦会議を開いた。
俺「てか、どうしようか?」
森君「もう無理かもねー」
板倉「馬鹿、諦めんなよ!!!あの聖剣一之介を俺らが先に手に入れないと・・・世界は・・・世界は・・・」
俺「何度も言うが、それ飽きた」
森君「普通の占い師にでも見て貰う?」
森君の一言に俺らは森君を見た。
森君「え?」
板倉「・・・それだ・・・!」
え?そうなの?
520: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/21(月) 14:36:57.17 ID:IcYh.ASO
俺らは青森市内の繁華街に向かった。
すると商店街?の近くに胡散臭そうな占い師が一人佇んでいた。
板倉「いたーーーー!!!!!!」
俺「マジで見て貰うの・・・?」
板倉「当たり前だろ!!!!」
森君「胡散臭そうだねー」
俺「言えてる」
俺らの意見を無視して板倉は車を降りて一直線に占い師の方に向かった。
板倉「すみません、いくらっすか???!!!」
板倉は占い師の前に行くと笑顔で聞いた。
521: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/21(月) 14:38:33.95 ID:IcYh.ASO
占い師はボーッとしていたみたいで慌てて営業用のスマイルを返す。
占い師「えっと・・・見て欲しいのは相性ですか?」
板倉「はい」
おい。
俺は慌てて板倉を押しのけた。
俺「いや、あの探し物をしてるんですけど・・・」
占い師「え・・・?」
占い師は少しマズそうな表情を浮かべる。
コイツ大丈夫かよ。
森君「『聖剣一之介』を探してるんですけど、それの有りかを教えて下さい」
占い師は森君の言葉にキョトンとした表情を浮かべた。
522: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/21(月) 14:39:43.84 ID:IcYh.ASO
板倉「その剣を手にした者は世界を手に入れる事が出来ると言う剣で、古くは織田信長が手にし、秀吉、家康と渡り、その剣は今は・・・ムゴッ」
俺は途中で板倉をヘッドロックした。
占い師は少し嫌な顔をしている。
占い師は人の良さそうなおじさんで有った。
俺「あ、いや、実はコイツの家に古くから伝わる日本刀が有るんですけど・・・それがどこに有るか・・・占って欲しい・・・んですけど・・・」
俺は喋りながら馬鹿馬鹿しい気持ちに苛まれていた。
523: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/21(月) 14:40:51.86 ID:IcYh.ASO
占い師「あ、いや・・・そう言った占いは・・・専門じゃ無いんで・・・」
占い師がそう言う。
まあ、そりゃそうだろう。
でも、アンタはそれをコイツらに言ったらマズイよ。
森君「ほう、じゃあ何が専門なんですか?」
占い師「あ、恋や相性を占うんですけど・・・」
板倉「相性ね・・・じゃあ、こうしよう、俺とその刀の相性を占って下さい」
占い師「あ、いや、人間と人間の恋・・・」
占い師が焦ってそう言い出すと、森君が遮った。
524: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/21(月) 14:42:28.57 ID:IcYh.ASO
森君「恋は・・・誰もが平等に有ります・・・彼は人間じゃ無くて刀に恋したんです・・・!」
占い師「え?」
板倉「いや、森君良いよ・・・俺みたいな変態は恋する資格が無いんだよ・・・この人は恋は人間同士しか認めてくれないんだよ・・・」
占い師「あ、いや・・・そう言う事じゃなくて・・・」
森君「そうなんだ・・・板倉君・・・元気出せよ・・・」
板倉「うっ・・・グスッ・・・誰も俺の気持ちなんか分かってくれないんだ・・・グスッ・・・」
なんだこの三文芝居。
無茶苦茶な芝居に占い師はオロオロし始めた。
なんか占い師が可哀相に成って来た。
525: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/21(月) 14:43:43.16 ID:IcYh.ASO
占い師は諦めた様な表情を浮かべて溜め息をつく。
占い師「あ・・・じゃあ具体的な場所までは・・・分からないですけど・・・良いですか?」
板倉「良いですよww」
占い師が再び溜め息を付きながらなんかパスタみたいな奴をジャラジャラし始めた。
板倉「何が出るかな♪何が出るかな♪」
森君「パパパーパーパララン♪」
占い師「あ、ちょっと静かにして貰えますか」
占い師が少しイライラし始めた。
俺は占い師に同情していた。
526: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/21(月) 14:45:12.52 ID:IcYh.ASO
なんかよく分からん儀式をして、散らばったパスタを見ながら占い師は呟いた。
占い師「南の方向を指してますね」
板倉「ほう!!!!」
ホントかよ。
占い師「アナタの家は代々武家ですよね?」
板倉「スッゲー!!!!!!当たりっす!!!」
いや、刀を探してるって言葉で連想出来るだろ。
占い師「アナタの御実家には蔵みたいな・・・」
板倉「有ります!有ります!」
占い師「その中の・・・どこかに有ります・・・」
板倉「スッゲー!!!!!」
コイツ、一番無難な答えを出しやがった・・・
527: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/21(月) 14:46:35.10 ID:IcYh.ASO
森君「なんかもっとかっこ良く言って」
占い師「へ?」
無茶振りだ。
俺「あ、良いです、ありがとうございます」
占い師「は・・・はあ・・・」
占い師は多少疲れていた様だ。
板倉「この人スゲエよ!!!本物の占い師だ!!!」
お前それは失礼だろ。
俺ら三人が占い師から離れようとした時に俺はふと思い付き、占い師の所に戻った。
板倉「どこに行く?」
俺「ちょっと車で待ってて!」
俺はそれだけ言うと占い師の所に戻る。
528: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/21(月) 14:48:43.87 ID:IcYh.ASO
占い師は俺を見てドキッとした表情を浮かべた。
占い師「え・・・何か・・・」
俺「すみません、恋愛の占いは得意なんですよね????」
占い師「あ、はいww」
占い師は急に嬉しそうな表情を浮かべる。
俺「すみません・・・少し見て頂きたいんですが・・・」
車に戻ると板倉と森君は待ち侘びていた。
板倉「何してたんだよ?オセーな」
俺は喜んだ声で言う。
俺「いや、あの人スゲエわww当たるんじゃね?」
森君「なんで?」
俺「いや、俺と石原がさwwwwww将来結婚するんだってwwwwwwww」
俺がそう言うと二人は顔を見合わせて溜め息をついた。
板倉「急に胡散臭く成ったな・・・」
森君「だね・・・」
俺「おい」
529: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/21(月) 14:49:41.25 ID:IcYh.ASO
森君は車を発進させる。
板倉「さあ!!!いざ俺の祖父ちゃんの家に向かうぞ!!!」
俺ら三人は急にテンションが上がった。
なんか明確な目標が出来たからだろう。
森君「所で板倉君のお祖父ちゃんの家はどこ?」
森君がハンドルを握りながら聞く。
板倉「うん?宮崎」
キキーッ!!!!
森君が急ブレーキを踏んだ。
10分後には久しぶりに森君のデンプシーロールを見る事が出来た・・・
531: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/21(月) 14:52:04.74 ID:IcYh.ASO
以上です。続きはまた書きます
>>508
おはよう、って遅!!!!
昼だよww
544: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/22(火) 12:05:32.46 ID:9KebmwSO
今年も陛下の御生誕の日に仕事だよ・・・
クリトリスもヤバいなこりゃ
545: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/22(火) 12:07:55.66 ID:9KebmwSO
失礼
先程、不適切な表現が有りました
×クリトリス
○クリスマス
何故か俺の携帯の予測変換にクリトリスがあったorz
546: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2009/12/22(火) 12:09:25.82 ID:FmLJ64Eo
自演乙w
547: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2009/12/22(火) 12:28:28.62 ID:UKMGRaMo
何故かな~ニヤニヤ
568: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/24(木) 07:06:52.20 ID:L6gy2YSO
おはようございます
マン喫で一時間だけ寝た
吐きそうに眠い
寒いし、眠い
歯を磨きたい
581: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/25(金) 21:00:12.04 ID:LXhxnkSO
クリスマスイヴの昨日に婚約者を置いて19時半に寝た俺が通りますよっと・・・
582: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2009/12/25(金) 21:02:36.15 ID:C3Qp9pg0
>>581
何をやってるんだww
585: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/25(金) 22:04:02.76 ID:LXhxnkSO
昨日はマジで疲れてた
サトミの料理を食べてシャンパン飲んだ時点で軽く落ちかけた
サトミに寝なさいwwと言われて寝ました
今は現場の立ち会いで、終わったら明日は完全に休みなのでサトミと過ごします
すみません、忙し過ぎて全然続きを書いてません
この時期はマジで忙しいんですよ・・・
586: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2009/12/25(金) 22:51:11.60 ID:EM6IDMg0
>>585
ふむ・・・まぁこの時期福田さんの仕事は忙しいよな・・・
大晦日ぐらいはさとみさんと過ごせるといいんだが・・・・・・
591: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/27(日) 04:36:47.23 ID:aRDqzASO
おはようございます
今日はそんなに寒く無いですね
昨日休んだから体力が回復してる
さあ、31日まで仕事頑張るぜい!!!!!
595: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/27(日) 16:54:02.85 ID:aRDqzASO
お疲れ様でーす
唐突に投下しまーすww
596: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2009/12/27(日) 16:55:16.63 ID:bJru0G2o
キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!
597: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/27(日) 16:57:23.82 ID:aRDqzASO
せいけんいちのすけ を さがす たびに でかけた おれたち。
さてさて つぎに まちうける のは どんな ぼうけん なのか・・・
598: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/27(日) 17:00:14.32 ID:aRDqzASO
この日本一周の旅行は人の優しさに触れる旅であった。
青森では知らないお婆さんがリンゴを大量にくれたり、
仙台では名物のタンを食べようとしたが、既にラストオーダーが終わっていたにも関わらず、
遠くから来てくれた、と言う事でオーダーを聞いてくれて、尚且つ冷麺をサービスで頂いた。
また、秋田でキリタンポを焼いてる屋台の前で物欲しげな表情を浮かべているとタダでくれたし、
仙台のミニスカポリスの店では言えないサービスをしてくれたりもした。
東北の人達は寒い場所なのに温かい人ばかりだったよww
599: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/27(日) 17:02:43.56 ID:aRDqzASO
宮崎に向かう途中に東京に立ち寄った。
ちなみに俺は生まれて初めての東京であった。
俺らは興奮して都庁にエアガン撃ったり、皇居の前で板倉が
「陛下ーーー!!!板倉です!!!板倉が陛下の為に馳せ参じましたー!!!!」
と叫んだりした。
そのまま高速に乗って一気に関西まで行こうとしたのだが、急に板倉が言った。
板倉「渋谷にいかね?」
俺「なんで?」
板倉「ムフwwナ・ン・パ!」
森君「地元じゃ全然引っ掛からないのに?」
板倉「俺は都会が似合う男!この首都の空気は俺に合う!」
よく分からないが俺達は板倉に促されるままナンパに向かった。
600: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/27(日) 17:04:34.25 ID:aRDqzASO
初めて見た渋谷は凄く感動したのを覚えてる。
「109」て本当に有ったんだ・・・
何故かそんな事を思った。
板倉が手当たり次第声を掛け始める。
が・・・
森君の言う通り地元で成功しない板倉の前に首都の壁は高かった。
50人を越えた辺りで板倉は凹んだ。
板倉「お前ら馬鹿ばっかだな!!!!ええ???バーカ!!!バーカ!!!」
突然道行く女の子に向かって暴言を吐きはじめる。
俺と森君は他人の振りをしていた。
601: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/27(日) 17:05:48.42 ID:aRDqzASO
暴言を吐くのにも飽きた板倉は次に俺達の方を向く。
板倉「お前ら気合い入ってる???気合いが無いとナンパなんか成功しないよ???分かってる???」
俺らが悪いんかよ。
俺「いや・・・あんまり・・・」
板倉「じゃあ、お前のせいだ!!!」
えー・・・何なのこの人・・・
俺らは文句タラタラの板倉を連れて車に乗り込み東京を後にした・・・
602: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/27(日) 17:07:09.94 ID:aRDqzASO
一気に関西まで来た俺達は神戸で六甲山に登ったり、甲子園球場に行ったりした。
甲子園球場の前で俺達は感慨深げに蔦に触り呟いた。
板倉「あの夏は・・・熱かったな・・・」
森君「そうだな・・・あの最後の打球が・・・もう少し逸れてたらな・・・」
あ、そう言う遊びね。
俺も乗った。
俺「あの日、俺の肩の痛みが無けりゃな・・・」
俺がそう言うと板倉と森君が俺を見た。
603: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/27(日) 17:08:41.07 ID:aRDqzASO
板倉「違う」
俺「え?」
森君「福田君はアルプススタンドでメガホン持ってた役だよ」
俺「は?」
板倉「常に練習中に逃げようとして俺らに見つかるんだよ」
俺「あん?」
森君「そして『違うでヤンス!盲腸が痛いでヤンス!』と言い訳するんだよ」
俺「・・・・」
板倉「そして、『自分の前世は豚でヤンス、お願いします、豚を・・・』ムゴッ」
俺は板倉にヘッドロックをした。
俺「誰が豚だああああああ!!!!!!てか、ちょいちょい下っ端の言葉遣い辞めろぉぉぉぉ!!!!!」
森「違う、『辞めろでヤンス』だろ」
俺「うるせぇぇぇぇ!!!!!!!!」
高校生の聖地の前で俺らは暴れた。
604: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/27(日) 17:10:16.60 ID:aRDqzASO
関西を後にして俺らは広島に入った。
原爆ドームに普通に観光に行ったが、途中から感傷に浸った。
俺「てかさ、原爆の放射能ってずっと消えないんじゃ無いの?」
森君「だよね、じゃあまだ残ってんのかな?」
板倉「いや、残ってたら広島市民は被曝してるじゃん」
俺「いきなり普通に暮らしてたら原爆落とされて何が有ったか分からんまま死ぬのは嫌だよね」
森君「だよね、アメリカ酷いよな」
板倉「やっぱ戦争は嫌だなぁ、戦闘機で闘ったりはカッコイイけど・・・何もせずにただ原爆で死ぬのはやり切れんな」
と、俺らみたいな馬鹿でも少し感慨深い物が有ったよ。
まあ、一時間後には広島焼ウメエwwwwwwと叫んでたんだが・・・
605: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/27(日) 17:12:26.76 ID:aRDqzASO
広島を過ぎて福岡に入る頃、俺らは疲れていた。
車中も黙って寝ている事が増えた。
板倉「なあ・・・」
九州に入って国道を走り渋滞に巻き込まれていた時に板倉が言う。
俺「うん?」
運転を俺がしていて俺もタバコの吸い過ぎで気分が悪かった。
板倉「・・・俺らなんで九州に居るの・・・?」
森君は後部席で寝ていた。
俺「・・・なんでだっけ・・・?」
俺も疲れていた。
長いRPGをした時に冒険の目的を忘れた事に似ていた。
606: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/27(日) 17:14:35.47 ID:aRDqzASO
板倉「・・・帰る?」
板倉の一言に突っ込む元気も気力も無かった。
俺「限りなく帰りたいが、帰ったら負けた気がする」
板倉「・・・いや~・・・ここはこのまま帰った方が勝ちの気がする・・・」
俺「え・・・?それ、ボケてんの?」
板倉「微妙」
俺「あ、そう・・・」
ダラダラと夕方の国道を走る。
森君「・・・もうすぐ福岡だから・・・とりあえず博多ラーメン食いたい」
いつの間にか起きた森君がそう言った。
俺「じゃあ、とりあえず・・・博多に行くか・・・」
板倉「まあな、ラーメン食うか・・・」
俺らは博多に向かった。
607: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/27(日) 17:15:35.88 ID:aRDqzASO
博多に入り屋台とかを見ると俺らのテンションが戻る。
板倉「ラーメン!!!!どれ????どこで食う???」
俺「ガイド本!!!!コンビニ行ってガイド本見よう!!!!」
森君「違う!!!!こう言うのは匂いで感じるんだよ!!!!」
俺らはハシャギながら一件の屋台でラーメンを食べた。
メチャウマwwww何、この旨さwwwwww
そのまま俺らは夜の博多の街を歩く
608: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/27(日) 17:17:49.75 ID:aRDqzASO
すると妖しい街に入った。
客引きのオッサンが俺らに声を掛けて来る。
ちなみに俺らは・・・
溜まっていた。
凄く溜まっていたww
板倉「なあ・・・」
森君「うん・・・」
俺「まあ・・・」
俺らは皆まで言わなくてもアイコンタクトで分かった。
まるで静岡大会決勝戦で掛川がアイコンタクトだけでフラッシュパスをした時の様に全てを分かり合えた。
609: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/27(日) 17:19:27.72 ID:aRDqzASO
ゴール前でノーマークでボールが転がって来たかの様に、一人の客引きのオッサンが俺らに近付いて来る。
オッサン「40分7000円だよ」(九州弁で言われたが覚えて無いので)
板倉「ほう」
森君「可愛い子居るの?」
森君が鼻息荒く聞いた。
オッサン「可愛い子しかいないよ、好み言ってくれたら付けるし」
俺は生唾を飲んだ。
俺「写真見たい」
オッサン「良いよww」
そう言ってオッサンが写真を出して来た。
610: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/27(日) 17:20:41.53 ID:aRDqzASO
写真を見ると可愛い子ばかりだ。
俺らの理性の糸がプチンと切れた。
板倉「え???どこまで???ねえ???」
板倉が焦った様に聞く。
オッサン「一応、7000円じゃ触るだけだけど、後、2000円追加したら・・・」
そう言ってオッサンが口でするジェスチャーをした。
9000円か・・・
俺らが難色を示す。
40分9000円は安いが余り金を使いたく無い。
611: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/27(日) 17:22:04.84 ID:aRDqzASO
乗り気が失せかけていた俺らを見てオッサンが
「よし!」
と言った。
オッサン「良いよ!7000円だけで!!特別サービスだ!!!」
オッサンの一言に俺らは・・・
落ちた。
写真で女の子を指名した。
「本来は指名料も貰うけどサービスね!」
オッサンがニヤリと笑い言う。
俺は・・・
まあ、サトミに似た子を選んだんだよww
うん。まあ、キモいよねww
612: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/27(日) 17:23:22.90 ID:aRDqzASO
俺らは興奮しながら店内に入る・・・
が、なんか妙に・・・暗い・・・
そして、客が全然いない・・・
怪しい・・・
怪し過ぎる。
変だな、そう思いながらも俺らはバラバラに座らされて、
尚且つ興奮して冷静に判断出来ない事も有り、
ワクテカしながら女の子を待つ。
ウフッww
写真で見る限り、メッチャ可愛かったなww
そんな事を思っていると最初に板倉が座る席に女の子が来た。
613: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/27(日) 17:25:08.76 ID:aRDqzASO
暗がりで見えなかったがスタイルが良くて服の露出感が素晴らしい。
次に森君の所に女の子。
この子も中々スタイルが良い。
クソッ、羨ましいなおい。
俺はそう思いながら女の子を待った。
後ろから「ケイコちゃん、1番ボックス」と言う様な声が聞こえる。
キタ!!!!
俺の所だ!!!
サトミみたいな感じの子・・・
頼む!!!
俺は慌てた素振りを見せずにタバコを燻らしながら余裕をこいてた。
すると足音が聞こえて来る。
ドスン、ドスン、ドスン・・・
え?ドスン?
俺が気になり後ろを見ると、そこには・・・
ホンジャマカの石塚がいた・・・
614: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/27(日) 17:26:31.24 ID:aRDqzASO
石塚は俺にオシボリを渡すと
「どこから来たの?」
とか
「いくつ?」
とか質問し始める。
俺は既に放心状態であった。
え?何これ。
俺はサトミを呼んだ筈。
なんで石塚が来たの?
石塚「ねえ、飲み物頼んで良い?」
石塚がそう言って俺に擦り寄る。
俺「ゴメン・・・お金無いんだ・・・」
俺は飲み物なんか頼んで金をこれ以上使いたく無かった。
615: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/27(日) 17:28:29.01 ID:aRDqzASO
俺の性欲は限界に来ており、正直石塚でも抜くなら構わない、
そう思っていた。
俺が石塚のオッパイに触る。
なんか悲しくなっていた。
だが、石塚は俺の手を弾く。
え?
石塚「飲み物頼まないと触らせない」
何この精神的凌辱プレイ。
俺、そんなオプションは頼んで無いんだけど。
俺はそれでも笑顔で言った。
俺「いやいやwwさっき前のオジサンに金払ったしww」
石塚「あ、あのお金は飲むだけの金額だよ」
は?
石塚「これ以上するなら飲み物頼まないとww」
石塚がブヒブヒとそう言う。
616: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/27(日) 17:30:42.17 ID:aRDqzASO
はあああああああ?????!!!!
こんだけ虚仮にされて、飲み物って!!!!!!
ふざけんな!!!!!
俺「え?飲み物いくらかな?」
俺、超ヨエー。
石塚「あ、ビールで7000円ww」
どこのインフレ国家だよ。
俺「いやいやww・・・・マジ?」
石塚「うんww」
俺「ええー・・・」
俺は迷った。
俺はこの石塚に14000円を払い抜いて貰うのか?
マジで?
石塚を見る。
スゲエムカつく顔で俺を見ている。
悲しい。
俺は一体、福岡まで来て何をしてるんだ・・・
そう思うと凄い凹んだ。
俺「あ・・・もう帰ります・・・」
石塚「お客様お帰りでーす!!!!」
深い悲しさに苛まれて店を出る最中に見たのは板倉が女の子に土下座をしている映像だった・・・
617: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/27(日) 17:32:04.31 ID:aRDqzASO
書き溜めは以上です
また続きを投下します
まあ、今回は青春時代に付き物のほろ苦い思い出でした・・・
657: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/29(火) 20:29:11.82 ID:AyzhNcSO
もう仕事納めは終わったんだよな・・・
俺はちなみに今日昼前に帰って来て、19時まで寝て、今から再び出掛けます
明日の昼まで働いて、31日も昼から仕事が有ります
なんかオラ、ワクワクして来たぞ
ちなみにご心配されてる皆さん。
俺はそこまで馬鹿じゃ無いので、住所に関する重要情報に二カ所、フェイクを入れてますww
だから絶対に俺の住んでる地域は特定されないので大丈夫ですww
658: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2009/12/29(火) 20:44:20.73 ID:PIlsCwAO
福ちゃんキター!
お仕事頑張れwwww
665: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/29(火) 22:20:25.20 ID:AyzhNcSO
これが我が福田神拳奥義
”疑心暗鬼”
だ・・・!
もうズバッと俺の住んでる地域言うわ
サンフランシスコです
実は僕はアメリカ人なんです
僕の本名はジョージ・マッケンローです
サトミはキャサリン
板倉はスミス
森君はMr.モリ
ワタシ ハ ニホン ダイスキ デス
フジヤマ スキヤキ ヤマトダマシイ チンコ
三千円のユンケル飲んだら、効いて来たぜ!!!!!
これ、マジで効き過ぎwwww
680: 福田 ◆RzEettbBGE:2009/12/30(水) 16:55:45.61 ID:YxiUDISO
年賀状!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヤバい
早く仕事終われ
マジヤバい
最悪
710: 福田 ◆RzEettbBGE:2010/01/01(金) 11:33:38.68 ID:uptT.ISO
明けましておめでとうございます
今実家なんです
昨晩遅くの新幹線で戻って来ました
先に実家に帰っていたサトミが昼から、新年の挨拶に来る
早くも弟が緊張してる
さっきから、何故か台所とリビングの間で手を前に組んで佇んでる
ずっと虚空を見てるんだが、コイツ大丈夫か?
711: A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 !:2010/01/01(金) 12:28:51.33 ID:8u2f8UDO
>>710
福ちゃん、あけおめことよろー
弟がんがれっ!wwwwww
759: 福田 ◆RzEettbBGE:2010/01/06(水) 09:10:53.46 ID:0s0TiISO
おはようございます。
続きを投下しますが、一番盛り上がった場面は終わったので、最後の顛末だけ投下します。
760: 福田 ◆RzEettbBGE:2010/01/06(水) 09:12:24.87 ID:0s0TiISO
福岡を後にして俺達は宮崎を目指した。
あのお店を出ると既に森君は外にいた。
森君もキレて何もせずに店を出たそうだ。
だが、板倉は俺らが外に出て15分後にベルトをガチャガチャしながら出て来た。
彼はお金を払わずに土下座で頼み込み女の子に手でして貰ったらしい。
恐るべしプライド。
ある意味勝ち組だよ。
761: 福田 ◆RzEettbBGE:2010/01/06(水) 09:15:26.10 ID:0s0TiISO
そのまま俺ら三人は勢いが出て来て夜通しかけて板倉の祖父さんの家に到着した。
そして蔵を探したが刀は出て来なかった。
まあ、正直、その頃はどうでも良かったよ、刀の事は。
板倉の婆ちゃんが次いでに蔵の掃除をしてくれ、と言う事で俺らは蔵の掃除をしたんだ。
掃除を始めて5時間経過した頃に怖そうな日本人形を発見。
異様に髪が長くて汚れていて怖かったが俺らは既に壊れていた。
何故かそれを見て爆笑した。
今考えると怖い。
その後、板倉の婆ちゃんの家で一泊した後に俺らは帰途に着いた。
おしまい。
最後は流してスマン
ただ、特に面白いエピソードも無かったのだよ
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